【実践編】万年筆用ラメインク自作!

前回:【準備編】万年筆用ラメインク自作!

 

プリアンファのシルバーのミラーパウダー

ではさっそく混ぜていきたいと思います。まずはプリアンファのミラーパウダー。

インク3色すべてで試します。

パウダーはこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925162415j:plain

 

使い捨てのプラ小皿にインクを3滴、その上からシルバーのパウダーをGペンの先でどさっと

 

f:id:M10phantasm:20180925204643j:plain

 

で、混ぜてみたのですが…

 

f:id:M10phantasm:20180925204819j:plain

 

なんか水銀みたいになった…混ざりません!このあと多量のインクに少量のパウダーを入れると普通に混ざったので量の問題だったようです。混ぜた後しばらく置くとなおよし。

実際書いてみるとこんな感じです。

 

f:id:M10phantasm:20180925205013j:plain
f:id:M10phantasm:20180925205023j:plain

 

キラキラというよりギラギラといったイメージ。ティアラが青や水色の光を返すのに対し、こちらは銀色の光しか見えません。インクとうまく馴染んでいないようです。

うーん、一番高価なパウダーなので期待しましたがいまいち。

 

キャンドゥのゴールドのミラーパウダー

次はキャンドゥのミラーパウダー。

パウダーはこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925162405j:plain

 

こちらは全くはじくことなくスッと馴染んで沈んでいきました。

よく混ぜて書くとこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925205147j:plain
f:id:M10phantasm:20180925205246j:plain

 

シルバーよりも粒子が細かく馴染みも良いので、パウダーとインクが重なって緑の光を返すなど、色の幅が広がってとてもきれいです。

ただインクが寒色系なので、金と青という真逆の色が同居している違和感はあります。

暖色系のインクに入れればたぶんものすごく綺麗なはず。青には合わないかな…個人的に。

 

キャンドゥのオーロラアクア

パウダー自体の色はこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925205735j:plain

 

パッと見ピンクや緑の光も見えるのでレインボーな感じ。ネイルに使うと水色に光るパウダーです。

これもスッと溶けました。よく混ぜて書くとこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925205740j:plain
f:id:M10phantasm:20180925205746j:plain

 

今までで一番ティアラに近いきらめきです!

偏光パールっぽくなるかと思ったのですがそんなことはなくキラキラと光の粒が見えるラメインクになりました。青、水色、時々ピンクの光が見えて綺麗です。パウダー自体にシルバー要素は無いはずなんですがシルバーラメを混ぜたような輝きです。インクの色を活かしたままラメインクにしたいときはこれがいいかもしれません。青系インク限定になりますが。

 

キャンドゥのオーロラブルー

パウダーはこんな感じ。パッと見赤紫の光しか見えません。ブルーとは。

 

f:id:M10phantasm:20180925205755j:plain

 

よく混ぜて書くとこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925205759j:plain
f:id:M10phantasm:20180925205804j:plain

 

なんだか3色とも青みが濃くなりました。

近くで見るとラメ感がわかるのですが、遠目に見ると全体に偏光パール感が見てとれます。書いた部分だけ箔押ししたかのような輝きです。他のパウダーに比べるとラメ感は少ないですがこの箔のような輝きはインクとは思えない美しさがあります。

 

キャンドゥのオーロラピーコック

パウダーはこんな感じ。名前の通り青緑の光が見えます。

 

f:id:M10phantasm:20180925205811j:plain

 

よく混ぜて書くとこんな感じ。

 

f:id:M10phantasm:20180925205817j:plain
f:id:M10phantasm:20180925205820j:plain

 

イメージ通りのブルーグリーンラメです。天色に混ぜるためにあるんじゃないかと思うほど天色にはよく馴染んでいます。

露草と朝顔はピーコックの主張の強さと少し反発している気がします。このパウダーは他と違っての色の主張が強いのでインクの色を選ぶようです。

水色のインクと青緑のラメに程よい色幅があり、角度によって色相が変わる様子がとても綺麗です。

この天色とピーコックが今までで一番のお気に入りです。これはティアラを超えたな…!と感動しました。ほんとに魔法使えそうです。

 

まとめ

今回の目標、”魔法が使えそうなインク” ”ティアラと同じくらいのクオリティ”の2つから、優勝は「天色×ピーコック」です!!他の色も綺麗でしたがこれはダントツでした。ティアラのクオリティにさらに鮮やかさという良い点がプラスされた感じです。

 

私の写真の腕のせいでわかりにくいですが、実際はどのインクも写真よりかなりキラキラして綺麗でした。コピー紙とかに書くと眩しいくらいです。

 

5つのパウダーを全部試してみたわけですが結局100均のパウダーが一番扱いやすくて綺麗でした。ただのラメを入れたいなら1000円のシルバーより100円のオーロラアクアの方がよさげです。シルバー高かったのになぁ…

 

それぞれの色で良かった組み合わせは

天色×オーロラピーコック

露草×オーロラアクア

朝顔×ゴールド

かなぁと思います。ゴールドは青に合わないと書きましたが朝顔×ゴールドはなかなかゴージャスな感じでかっこよかったです。ラピスラズリみたいで。

 

あとパウダーは思ったより多めに入れた方がキラキラして綺麗だと思います。

このあと万年筆用に多めに天色×オーロラピーコックを作ったんですが、インク1.5mlに対してオーロラピーコックをGペンの先に山盛り3杯くらい入れてちょうどよかったです。Gペン持ってないよ!って方は耳かきに山盛り4杯くらい入れるといいと思います。

今更ですがもし真似される場合は自己責任でやってくださいね!ネイル用のパウダーだからねこれ!!何があっても責任はとれないです。

パイロットのkakunoに入れて1週間くらい使っていますが今のところは問題なく使えています。

(2022/12/20追記:4年以上天色ピーコックと朝顔ゴールドをkakunoのF(細字)でバリバリ使っていますが今のところまだ詰まったことも変質した様子もないです。)

 

ともあれこれでガラスペンをお迎えする準備はできました。あとは購入戦争に勝つだけです!!はたして買える日は来るのか!!!

もしいつかそのガラスペンが手に入ったら紹介記事書きたいなぁと思っています。

 

【準備編】万年筆用ラメインク自作!

突然ですがラメインクを作ります!!

今回は使うものの紹介だけです。

前置き長いですがとばしても問題ないです!

 

どうしてラメインクを作ろうと思ったかというと…

以前から欲しいと思って狙っているガラスペンがありまして、それはもう中二心をくすぐりまくるデザインなんですよね。(気になる方は「哲磋工房 wizard」で検索してね!)

職人さんの一点ものなうえに人気の職人さんなので、ネットで販売されたら数秒で売り切れるのが常なんですが、いつか手に入れた時にそのペンに合わせた綺麗なインクを使いたいなーということでまずインクに興味を持ちました。

インク沼とはよく言ったもので、インクについて調べているうちに欲しいインクはいっぱいになり万年筆にも興味を持ちはじめラメインクなんてものもあるのかぁインク混色も気になるなぁ…と調べれば調べるほど深みにハマりそうになりつつ、今回はそのガラスペンに合わせて”魔法が使えそうなインク”というコンセプトでインクを用意することに。

 

”魔法が使えそうな”ということで普通のインクよりもラメインクがいい!絶対ラメインクにする!!というのと、欲しいガラスペンは青色にキラキラ輝くのでそれに合わせて青系のインクにする!!という2点を決めました。

 

目標はティアラ

目標としてサクラクレパスのティアラ(ラメインクのボールペン)と同じくらいのキラキラを目指します。私が小学生のころめっちゃ流行ったんですけど今全然見ませんね。

 

f:id:M10phantasm:20180925162003j:plain
f:id:M10phantasm:20180925162110j:plain

…こうして見ると角度によって紺にも水色にも見えるし裏抜けもしないしラメの粒子も細かいし滲まないしでめちゃくちゃクオリティ高いですね…サクラクレパスの技術力恐るべし。

 

ベースにするインク

さておきまずはインクを購入。小分け売りされていたものを3色購入しました。それがこちら

 

f:id:M10phantasm:20180925162214j:plain

パイロットの万年筆用インク「色彩雫(いろしずく)」の朝顔、露草、天色です。

赤みのある深い青、スタンダードなさわやかな青、少しだけ緑寄りのさわやかな水色といった感じ。

小分けじゃなければamazonとかでも売ってます。

 

入れるラメについて模索

で、このインクにラメを混ぜていくのですが、調べてみたところどうやら普通のラメでは粒子が荒く、万年筆に入れた時に詰まってしまったりするみたいです。ガラスペンで使うものを作ると書きましたが、ガラスペンが手に入るまでは万年筆で使いたいと考えているのでこのへんは気を付けていこうと思います。

 

ラメ候補1

超微粒子!と書いてたので買ってみたんですがなんか思ったより荒い…amazonで100円くらいで売ってるラメです。

f:id:M10phantasm:20180925162247j:plain
f:id:M10phantasm:20180925162258j:plain

ティアラのラメは指でこすると紙に刷り込まれていくほど細かいのですが、これは紙の上をさらさらと移動するだけで、指で触るとじゃりじゃりします。明らかに荒いのでボツ!

 

ラメ候補2

100均のキャンドゥで売っているネイル用のパウダーです。

f:id:M10phantasm:20180925162400j:plain
f:id:M10phantasm:20180925162405j:plain

ゴールド以外は写真を撮る前に袋捨てちゃいました、ごめんなさい。

ミラーネイル(パウダーを擦りつけてネイルを鏡面仕上げにする)用のパウダーだけあって粒子がめちゃくちゃ細かいです!ティアラと同じようにこすると紙に刷り込まれます。事前に調べて買いに行ったのですがどうやらシルバーだけは粒子が荒いらしいので購入しませんでした。ブルー、アクア、ピーコックはラメというよりパールっぽくなりそうですが買ってみました。裏の原材料を見る限り全色ともガラスでできているようです。ガラスならインクの中で変質してしまうこともなさそうなので一安心。

 

ラメ候補3

プリアンファのミラーパウダーです。1000円くらいしました。

f:id:M10phantasm:20180925162409j:plain
f:id:M10phantasm:20180925162415j:plain

プロのネイリストが使うミラーパウダーです。なんと2gで1000円です。高いわ。

しかし高価なだけあって粒子は細かく、こすると紙に刷り込まれました!これなら問題なく使えそうです。原材料はガラス、銀、塩化スズだそうです。銀入ってるの…?だから高価なのかな… 

ガラスはともかく銀とスズは大丈夫なんでしょうかね。私は使いますがもし真似される方は自己責任でお願いします。

 

 

記事が長くなりそうなのでいったんここで切ります。

次回、100均のミラーパウダーと、高価なプロ用のパウダーの計5種類を使ってキラッキラのラメインクを作っていこうと思います。

次回:【実践編】万年筆用ラメインク自作!

凛のペンダント C66版と復刻版比較

※前置き長いですが読み飛ばしても問題ないです。

 

私、2016年の春あたりからFGOきっかけでfateシリーズにどハマりしております。

 

FGOの冬木をプレイしながら(あ、これ原作知ってた方が楽しめるな)とstay nightとhollow ataraxiaをプレイし、EXTRA、Apocryphaのアニメと次々手を出してどんどんハマり今に至るのですが、ハマると原作の次に手に入れたくなるのが公式グッズ!

fateはさすが長く人気のあるジャンルなだけあってグッズの種類も半端じゃありません。

もともとキーホルダーとかクリアファイルとかより劇中に出てくるアイテムが欲しい派の私はグッズについて調べているうちに、シルバーとジルコニアでできたクオリティの高い(その分価格も高い)凛のペンダントが公式から販売されていることを知りました。

めっっっっちゃ欲しい…と思いつつも販売されたのは2004年、復刻版も数年前に受注が終わってる状態だったので入手は難しいかなーと諦めかけていた時、偶然アニメグッズの中古ショップで発見!購入しました!それがこちら

f:id:M10phantasm:20180907003656j:plain

2004年のコミケで販売されたC66版(以下旧版)です。

深い赤と石ならではの光沢…シルバーの繊細な細工…うーん美しい

そしてオタクなので次に思うことは

保存用にもう一つ欲しいな

でしたとさ!

とはいえ入手困難なうえにそのほとんどがプレミア価格で出回っているのですが、虎視眈々と定価以下で購入する機会をうかがいまくり、1年が経った頃もう一つ入手することができました!

それがこちら

f:id:M10phantasm:20180907004615j:plain

 こちらは最近再販された復刻版です。

初めて手に取ったときの感覚で、あれ?なんか前のと違うな…と感じたのですが旧版と復刻版を隣に並べてみるとけっこう顕著な違いがたくさんあったので写真を使って比べてみたいと思います。

並べてみた写真がこちら

f:id:M10phantasm:20180907005430j:plain

興味のない人が見ると一緒じゃーんと言われそうですがオタクなので細かい違いが気になりまくるのです!!

 

・石のカットの違い

復刻版を手に取ったときまず真ん中の平らな部分がないことに違和感を感じました。

なんかつるっとしてる!

f:id:M10phantasm:20180907010401j:plain

 この写真だとわかりづらいのですが旧版は石のフチをぐるっと一周するような、

細い帯状のカットも施されています。復刻版には段差が一切ありません。つるっとしてます。

 

・シルバー部分の細工の違い

f:id:M10phantasm:20180907011206j:plain

 旧版の掘り込みは細く、深く、エッジが鋭いのに対し、復刻版は浅く丸っこい感じです。旧版は十字架部分だけ飛び出したように高くなっているのですが復刻版はほとんど飛び出していません。

 

・厚みの違い

これも手に取ったときに思ったのですが厚みが結構違います。

f:id:M10phantasm:20180907012236j:plain

復刻版の方が薄いです。

 

・チェーンの太さの違い

f:id:M10phantasm:20180907012601j:plain

旧版の方は細く、復刻版の方は少し太めです。些細な違いですが実物で見ると雰囲気が結構違います。

 

・金具精度の違い

シルバーと石の結合の精度も違います。

f:id:M10phantasm:20180907013539j:plain

旧版は金具の先の角度と石の先の角度がずれています(これは私が持っているものだけでなく旧版全体に多いように感じます)。対して復刻版は金具の先端と石の先端がきれいにそろっています(今のところ復刻版でずれているものは見たことがないです)。

 

ざっと上げたこの5つの違いで旧版と復刻版は雰囲気が結構違います。特に石のカットのあるなしは大きいです。個人的にはカットがあるほうが綺麗だと思うなぁ。

昔よりコストとクオリティの兼ね合いが難しくなってるんですかね。

もしまた復刻するなら旧版の見た目に近づけて欲しいです。

高くなってもいいから。(まだ買う気)

酔った勢いで始めた

前からやってみたかったブログ。

血眼で情報を探し回ってるときって、たまたまヒットした個人ブログの何気ない日記が最高の参考資料になったりするものです。お店や製品のレビュー、実験・検証、制作日記…今までいろんなブログにお世話になってきました。

私もブログで記録を残すことでたまたま人の役にたったりしないかな…備忘録にもなるし…なんてことを昔から漠然と考えてはいたもののなんか恥ずかしくて今まで手を出さずにいたんですよね。

でもやっぱりやってみたい気持ちはあるのでお酒の勢いでとりあえず場所だけ作ってみました。

半年に一度更新できたらまあいいかなーと思ってます。

 

この記事書くだけで2時間かかってました…そういえば文章作るの苦手だったな私

酔いも醒めてきたので寝ます。